相乗効果

ひだまりスケッチ」というアニメがあります。
これが結構特殊なアニメで、動画作品であるにも関わらず、極端に静止画カットを多用するのです。

制作課程のミスによる、意図的ではない静止画が含まれてしまった話もありますが、それは置いておくとして。

具体的にどういった効果があるか、と言いますと、ゆったりした一連の映像(30秒)の中に、一瞬だけ、2枚の静止画が、一枚につき0.8秒程度の高速で割り込んだ時、その静止画が妙に印象付けられる気がします。
サブリミナルではないですが、サブリミナル効果を100倍程度薄めたようなものだと思います。

そして、こんな事を書いて何が言いたいかというと、
「やはり、特色の違う複数の媒体を上手くミックスできた時、新しい何かになり得る」
…んじゃないかと。

皮肉られたり、いい意味だったり、ひだまりスケッチは、「紙芝居アニメ」と言われておりますが、言い得て妙。
正に紙芝居の特徴と、アニメの特徴が上手く混ざる事で、ある種の相乗効果を生み出せた作品であると思います。や、勿論狙ってそれをやってるのは明白なんですけれども。

でもそれは少なからず、私のように「紙芝居アニメ」だったからこそ印象に残った人間、というのも居ると思うのです。