アニメの音関係スタッフさんの役割と読み方

どうやら前回の、京都アニメーション「Kanon」のサウンドやSE面についてというエントリを、非常に多くのサイト様に取り上げて頂けたようで、まずは、ありがとうございます。
最近は細々と、メモ代わりのように運営しているので、嬉しいやら恥ずかしいやら、改めて、情報の伝播や爆発的な拡散力にびっくりしてみたり。

私自身は、あまりアニメ業界の事やスタッフロールの読み方に慣れていない事もあり、前回の記事だけでは、ちょっとお粗末過ぎたなぁ…と感じていた所、非常に分かり易く音関係のスタッフさんの立場を説明してくださっている記事がありましたので、そちらの情報を元に、前回の記事の補足をさせて頂きたく。

●kanonの音響について 【ダ・ニッキ】

>> 音響監督は声優さんの演技指導とか。
>> 音楽は劇中のBGMの担当。
>> 音響効果は効果音を準備する人。
>> 名倉さんは前述のとおり、上記の3つの音素材をバランスよく配置する人。
>> 録音助手は名倉さんの助手で、タイミング調整とか人手が必要な作業を分担。

ここらへんが非常にスッキリしました。
音響効果さんが効果音を作成し、「録音」「録音助手」が主な音素材(効果音も声も音楽も)をミックスして定位や音量バランスを整える役割、という事になるのですね。

元々、音素材の段階としてはドライの状態(エフェクト処理等が一切通っていない録音したままの音)で扱い、「録音」「録音助手」の作業の段階で、エフェクト処理を行なう。ということで、前回の記事で言及していた部分を厳密に絞り込むと、「録音」「録音助手」を担当している、名倉靖さんと、亀本美佳さんの作業クオリティが恐ろしい。ということになりますが、その品質を打ち出せる為の土壌もしっかりしている、という事に繋がるかと思います。