キーボード清掃日記

最後に洗ったのは、いつだったろうか…。

数年前である事は確かだ。それほど手垢にまみれていて、かなり見苦しい。
思えば中学生の頃、入学祝という名目で新調して頂いたSOTECのマシン。
自分はそれに付属してきた、オモチャレベルのキーボードを、未だに使っている。

五年?六年?七年?

何年も、毎日キーを叩き続けた。
このキーボードを使い始めてから、色々な思い出をキーボードと共に紡ぎ出した。
ゲーム上で、IRC上で、Web上で、コードを書くときも、楽曲製作の最中にも、
PCを操作して何かをする時、いつも自分の手は、このキーボードの上にあった。

年月ゆえ、そして安っちぃプラスチック素材ゆえなのか、
大半のキートップ刻印は剥げ落ち、最初は細かい粒子のような凹凸が有ったのに、
それすらもとっくに磨耗し、つるつるのプラスチックになってしまっている。
酷いところでは、磨耗が更に進行し、爪の跡がくっきりとプラスチックに掘り込まれていき、
最近ではついに、キートップに穴が空き始めた。
後の清掃時に気付いたのだが、変形しているキーばかりだった。

そんな、そこそこの年月を共にしてきたキーボード。
ちょっと汚れが気になってきたので、感謝の意味も込めつつ、掃除してやることにした。
あとどれだけこれを繰り返せるのだろうか…。
こいつの寿命がやってくる日も、そう遠くはないだろう。

まずはキートップを外す。キーとキーの間に細いドライバを突っ込んで、支柱付近に力を加え、裏側からぽこんっと。
で、外したキートップを右手に、湿った手ぬぐいを左手に持ち、ひたすら手垢が落ちるまでスコスコと擦る。
いくつかのキーは、磨耗によって穴が空き、脆くなっているので、外す際に割らないよう細心の注意を払った。

キーの並び順をあとで調べ直さなくてもいいように、テーブルへ清掃済みのキートップを並べていく。
一つ外しては擦り、並べる。ひたすら繰り返す。

できたどおおおお!!!!テーブルキーボード!これがやりたかt(略

…こほんっ。

全てのキートップを外して清掃し終えたら、キーボードを分解し、上のカバーを外す。
そこにホコリが溜まっているからだ。
最初にドライバーの先端を使い、大半のホコリくずを取り除き、洗面所へ向かう。
そして、がっしゃがっしゃと水洗い。
綺麗に洗いあがったら、水気を細部までしっかり拭き取る。
そして、キーの支柱になるパーツを一つ一つカバーにはめ込んでいき、
裏側(表)からキートップを、見上げながら支柱にはめて行く。
このとき、あまり傾けても、強い振動を与えても、ましてや裏返したりなどしてはいけない。

このキーボードの支柱はただの長方形なプラスチックで、表カバーにすこっと引っ掛かる程度のものだから、
ちょっと気を緩めるとせっかくはめ込んだ支柱が、バラバラと飛び散る事になる。

そこに気を払いつつ、全てのキートップをカバーに差し込んだ支柱にはめ込む。
一度キートップをはめ込んでしまえば、あとは裏返しても問題無い。
その状態で、キーボードを組み立てる。ネジ止め。

完成だ。
しかし、実は、組み上げている最中に、
上の写真にある、ゴムシートが経年劣化で、かなり脆くなっていることに気付いてしまった。
ここで、このキーボードの死期が近付いていることを、私はついに悟ってしまった。

で。とりあえず清掃しゅうりょーー。
そろそろヤバそうだし、他のキーボード買うかー。と思って、前々から欲しいと思っていた、

●Happy Hacking Keyboard

これを眺めてみる。そしてふと気付く。
確かに欲しいのはProfessional2の方で、実際、店頭で現物を触り、コレだっ!と思ったのはPro2の方であり、
Lite2の打鍵感は、かちゃかちゃするしで、あまり魅力を感じなかった。

の、だが。
Lite2であっても、今のキーボードよりは格段に良い打鍵感だったのも事実。
今はすぐにはまだPro2の方を買う事は出来ないが、Lite2ならば手が届く。
将来的にPro2を買う事は、自分の中で決定事項なので、今のうちからこの配列に慣れ親しんでおくのもいいかもしれない。

というわけで、注文してしまいました。Happy Hacking Keyboard Lite2 英語配列版(w
日本語配列版の方は、スペースバーが短い代わりに、スペースバーの横に半角/全角キーや、変換キー等、
日本語の入力がしやすくなっている。エンターキーも一般的な形で大きい。
でも、長いスペースバーの魅力には勝てず、割り当ても弄ればなんとかなりそうなので、英語配列を買ってしまいました。