夢は、出来るだけ多くの人間に語った方が良い

と、どこかの人が言っていたのを見た覚えがある。
確かタイピングの練習サイトの問題文だったろうか…(w
さておき、それは何故か?
内にどれだけ強く夢や理想を抱えていても、外部にアウトプットしない事で、夢や理想の実現に同意でき、尚且つ手助けが可能な人間との接点ですらを、知らずのうちに失っている可能性があるから。だそうだ。

それをふと思い出して、そういえば、自分の理想と夢について曝け出した事がなかったような気がするので、出来るだけ片っ端から書き殴ってみる事を思い立った。
なので、予め断っておきたいのは、恐らく大半の人は、自分のこの文章を見ても、青臭い若造が、甘っちょろい戯れ言を…。さっさと体でも動かせ。社会に溶けこめ。と、不快感を覚えるに違いない。
事実、そういった「感覚の齟齬」で、現実でも、ネットでも、幾度か衝突してきた。
しかしこれもまた事実で、「ライ麦畑でつかまえて」(私の愛書です)という小説が現実に存在するくらいだ。
自分のような思想を抱いて葛藤を起こしてる人は少なくは無い。いや、むしろ、多分、若い頃は皆そうなのだろう。
それが、自然と教育の過程を経て、社会との摩擦をとても上手に避ける術を身に付けて、「真っ当な社会人」となっていってしまうんだ。

では本題。
率直に言って、私の最終的な夢は、音楽家になること。である。
ただ、それだけを聞くと誤解を生じやすいのだが、昔から、何か、物を作ることが何よりも好きだった。
上で、最終的な夢、と書いたのには理由がある。それに付いて説明するには少しばかり段階を踏まなければ、これまた誤解を生みやすいので、私の音楽との出会いからの話になってしまうが許して欲しい。

中学二年後半の頃だったろうか?それ以前は自我と呼べる自我も無く、多分、自分はこのまま適当にレールに乗っかっていれば適当に生きていけるんだろうと、かなり全く何も考えていなかった。
けれど、ある親友との出会いによって、ギターという楽器に触れ、ロックという音楽に触れ、人並みにのめり込んだ。
それは、その頃の自分の自我を目覚めさせるには十分な刺激だった。
音楽にのめり込んでいく内に、ふと、あのまま、彼にも出会わず、音楽にも目覚める事なく生きていたとしたら、夢という夢を持てなかったのではないだろうか?等、その他諸々の事を考えている内に、はたと、「自分も、もし音楽を武器に、自分と同じような閉塞感を感じて迷っている人に対して、目指される対象となれるのであれば、それは最大級の喜びである」という事を思うようになった。
要するに、自分が音楽で救われたから後にも残そう。と。
けれど、今の世の中、そんなのは最早、夢物語に限りなく近い話で、そんなのは馬鹿げている。才能主義で、才能の無い人間は趣味でやっとけ。な勢いである。まぁ、ある意味それが自然。

そうだ。
今の世の中は商業中心。銭が入りそうも無い事には誰も手を出さない。
至極当然である。皆、生きることに必死だ。
そういう意味で、自分の音楽は、一見した所、幸せを与える音楽路線かもしれないが、思想的には、現状の苦悩や葛藤を、自らが実際に感じていながらも、未だに引きずり込もうとしているわけだから、限りなく黒い、蟻地獄のような残酷さを内包しているものだ。と思っている。
意図的なのです。
音楽という不安定な道へ、一人でも多くの人間を引き摺り込もうという明らかな悪意。
それが暗黒。

…話がちょっと逸れました(w
しかし、現状のままでは何も好転しない。
何人も見た。
「自分には才能が無かった」だの、「昔は俺も目指してたんだよ」だの。
断固とした商業主義、儲けてなんぼ。組みあがっているシステムの、分厚い壁に阻まれて、挫折し、その挫折から、さらに磨耗を回避する為に他の道へ、言い方は悪いけれど、逃避する方法に長ける。
確かに、それは「大人になる」という事だけれど、残念な事に、そんな大人になるくらいなら死んだ方が12倍位はマシだと本気で思っている。(ここ、笑う所(w)
そういった人を極力、生まないようにするにはどうしたらいいか。

でも、自分も音楽を最終目標にしている若造。その夢を実現するには、まず、どうすればいいか?

…システムから作ってみようと思っている訳です。

既に、色々な所がその方向に動き始めていて、もう遅いのかもしれないけれど、まだ、今ならいける。

アーティスト(物を創造する側)と、リスナー(物を消費する側)との距離が近く、気軽に、素人のアーティストでも参加が可能で、更にそれを聴く側も楽しめる新たな「場」の提供から始めて見たい。
「場」というのは、形態が固まってないので、イメージ的にはmixiとか、巨大掲示板の、2chとか、ああいった感じに人が多く集まるコミュニティの事です。
ある人にはちょろっと話したけど、例えば、ログインすると、部屋一覧が表示され、入室したら即、その場でリアルタイムなセッション可能。
勿論、それに参加せず、観客として参加する事も可能。投票可能。とか。
どうしても、今のネットワークでは、ルーター等を通る際に、遅延が発生してしまって、それは避けられない。という問題があるようですが…。

何しろ、そういう場の提供から初めて、場が安定したら自分も参加して、そこから音楽家としての道を切り開ける可能性というのを妄想しています。

始めは幾分、全て一人で実現させてやりたい。と思ってプログラミングを少しづつかじったり、平行して音楽もやったり、さらに技術発展で、使えそうな新たな技術が出ていないか?をネットニュースから漁ったりしていましたが、最近、一人で全てをカバーするのは到底無理かも…。と、ようやく実感してきました。
だから、今回、このような、あまり美しくは無い方法で、自分の夢や思想を外部にアウトプットしてみるという暴挙に出てみた所存でありますですはい。

決して助けて欲しい訳ではなく、ただ、こういう考えを持った人間が、ここに居る。それが私という人間である。
という事を、ただ、ここに刻んで置きたかったのかもしれません。